12)日本聖書神学校の添削指導を信用してはならない 16
添削指導では、解答がすべてチェックしてある。またそれぞれの要点が書かれている。
そのため、私は、当初 “添削指導ではすべてしっかりチェックしてくれているもの” と考えていた。
しかし、解答を見直してみると、アクセントの移動の誤り、定冠詞のつけ忘れ、明らかに違う単語を書いてしまった箇所など、訂正していないケースが頻繁に見られる。
“日本聖書神学校の指導教員が指導したい箇所をチェックする” のが添削指導であり、指導教員は細かい箇所まではチェックしていない。
添削指導を信用せず、“返ってきた解答は必ず自分でチェックする” こと!
<チェックしていない箇所の例>
17 練習問題(教科書P13)
ἄγγελοςとἄνθρωποςの格変化によるアクセントの位置の変化が誤っている。
アクセント規則によるアクセントの移動は、まったく指導してくれていない。
Παῦλοςの曲アクセントの変化が誤っているが指導されていない。
<アクセント規則1>
語尾が二重母音か長母音になった場合、アンテパエヌルティマにアクセントをつけることができないので、アクセントはパエヌルティマに移動する。
<アクセント規則2>
語尾が二重母音か長母音になった場合、パエヌルティマの曲アクセントは、鋭アクセントに変化する。
23 練習問題(教科書P15)
2.“使徒たちの言葉に。” を訳せ、なのに、τῳ λόγῳ τῶν λόγςν. と、同じ言葉で同じ言葉を修飾しており明らかにおかしい。またτῳのアクセントをつけ忘れている。しかし丸がつけられている。
正解)τῷ λόγῳ τῶν ἀποστόλων. 使徒たちの言葉に。
3.Παῦλεは呼格なので定冠詞はつかない。またΠαῦλεは呼格なので、ἀδελφόςは、呼格ἀδελφέとなる。また二重母音なのに前の母音にアクセントをつけてしまっている。またそのアクセントの種類も間違えている。これらの誤りをまったく指摘していない。
正解)ἀδελφέ Παῦλε 兄弟パウロよ。
格変化を反映した訳にすること、語末のシグマの形などは、しっかりチェックしている。
添削指導を受けることで自分の誤りが分かると考えていたが、これでは参考程度しかならない。
添削指導をつけることで、通信講座の値段は18,000円高くなる。
この金額で、こまめに返信をしてくれることと、誤りを指摘してくれることを考えれば、つけるかつけないかを考えた場合、つけた方がよい。
しかし、訂正されていないからといって正しいとは限らない。
金額が金額だけに、担当者は添削指導を片手間仕事で行っており、それほどしっかり見ているわけでない。